COLUMN

10年後のあなたが変わるFP情報

2021.09.29

家計・消費

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「今からでも間に合う!教育費の準備に役立てられる支援や制度などのお話」(2021年9月号)

「今からでも間に合う!教育費の準備に役立てられる支援や制度などのお話」(2021年9月号)

FPユニオンLabo 10年後のあなたが変わるFP情報2021年9月号

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「今からでも間に合う!教育費の準備に役立てられる支援や制度などのお話」

 

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの吉上美枝子です。

私は現在、小学3年生と中学1年生の子供がいるのですが、ファイナンシャルプランナーとして個別相談の現場ではもちろんのこと、プライベートでも教育費に関する悩みやお話を聞くことがよくあります。

 

特にコロナ禍が続くこの1年半の中で、教育の場は様々な変化を余儀なくされてきました。

学校だけではなく、習い事や塾などでも、徹底した感染症対策をとりながら、分散登校やオンライン授業など、子どもたちは通常時よりも先生や友達と直に交流を持てる機会が減りました。

家庭での自助努力として通信環境を整える必要が生じたり、急な休校に対応するなど、家庭内の負担も増えています。

 

さらに、就業状況の悪化で親が失業、収入減など経済的な困窮に陥り、教育費の負担に悩まされるなど、家計における子どもにかかるお金の大きさをあらためて実感しています。

 

日本政策金融公庫の教育費負担の実態調査結果によると、新型コロナウイルス感染症の拡大により、13.7%の世帯で子どもの進路への影響があったという回答がありました。

その具体的な内訳としては、海外留学をあきらめたという回答が28.7%、自宅外通学をやめて自宅から通学をすることにした、という回答が24.4%とあげられています。コロナ禍により海外や都道府県をまたぐ移動の制限がかけられた影響がでているのでしょうね。

中には学校を変更したり、進学をあきらめるなど、経済的な負荷が直接影響した回答もあげられています。このように経済面でも深刻な選択をせざるを得ないケースがおきています。

 

家庭における教育費の捻出方法としては、教育費以外の支出を減らす「節約」を筆頭に、子どもがアルバイトをしたり、預金や保険などを取り崩したり、中には奨学金や国の教育ローンを活用するなど、様々な工夫を各家庭で行っていることが調査によりわかります。

子どもが生まれてすぐに大きな教育費負担が発生するわけではありません。

とはいえ、教育方針などにもよりますが、子どもが小さいうちから、理想の将来像をイメージしながらお金をかけるご家庭もあります。

一例ではありますが、幼児教育、スポーツや芸術の分野などに力を入れる場合、早期から子どもに関する費用として継続的な支出がかさみ、時には家計とのバランスが取りにくくなってきてしまうというお話も伺います。

 

将来的に私立校への進学や、大学進学などをするタイミングでまとまった支出が発生する時期までに、十分な教育資金を準備できなければ、貸与型奨学金や国の教育ローンなどを活用する方法はありますが、これらには返済義務が発生します。

国の教育ローンは2021年9月現在1.66%の固定金利、上限で350万円まで借り入れができます。貸与奨学金も含め、活用するのであれば、無理のない返済計画をたてて借り入れを検討していただきたいと思います。

 

~公的な支援はあるのでしょうか?~

 

教育費を準備する際に、知っておきたい公的な手当や支援金の制度があります。

所得制限などはありますが、誕生から中学卒業までは「児童手当」の現金支給、高校へ進学すると授業料に充てられる「高等学校等就学支援金」があります。

児童手当はずっと使わずに貯め続けていけば1人当たり約200万円が積みあがる計算になります。

それとは別に、コロナ禍による影響で学費等の支援が必要になった学生に向けて、「高等教育修学支援新制度」(授業料・入学金の減額や免除に加え給付型奨学金の支給)や学びの継続のための「学生支援緊急給付金」などの支援制度が創設され、認定されれば速やかに支援される仕組みになっています。

 

各家庭の考え方によって、子どもにかかるお金のかけ方は千差万別ではありますが、

●可能な限り早めから準備をすること

●公的な手当ての制度も上手に活用すること

●家計とのバランスを常に意識していくこと

の3つのポイントを意識し、教育資金を作っていくことをおすすめします。

 

教育資金を含むライフプランを作ることで家計の見直し、改善をはかることもできますし、各種相談は、㈱FPコーチングLaboで受けることができます。

 

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※初回相談料:60分 3,960円(税込)

 

対面式の面談だけでなく、WEB相談も受付けています。

 

ご希望の方は、こちらをご覧ください

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※出典:日本政策金融公庫「令和2年度 教育費負担の実態調査結果」より

 

□■□■10月開催予定・WEBミニセミナーのお知らせ□■□■

 

10月のミニセミナー

https://fpc-labo.com/news/detail-92.php

※ミニセミナー参加料金:3,960円(税込)

 

●「子どもの受験や習い事、どれくらいのお金がかかるの?~本当に必要な我が家の教育資金を知ろう」

人生の三大資金の一つともいえる子どもの教育資金。一人あたり育てるだけでも、かなりのお金がかかるといわれていますよね。子どもの進路の中には受験、大学進学、留学なども含め、様々な選択肢があります。我が子の進路を考えるにあたり、家計とのバランスも考えながら教育費をどう準備するとよいのか、習い事にどれくらいお金をかける?など、お子様を育てる上でヒントのつまったセミナーです。

・10月26日(火)10時45分~12時00分

 

※教育資金WEBミニセミナーの詳細はこちらへ

https://fpc-labo.com/news/detail-90.php

 

●「不動産実務経験22年のプロが教える!失敗しないマイホーム購入講座」

マンション?戸建て? 新築?中古?そろそろ住宅を購入したいという方のために、新築マンション販売から中古マンション仲介などの不動産実務経験が22年以上あり、1,000件以上の個別相談に応じてきたFPによる住宅購入ミニセミナーを開催いたします。

・10月21日(木)18時00分~19時30分

 

※住宅購入WEBミニセミナーの詳細はこちらへ

https://fpc-labo.com/news/detail-91.php

 

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